ことこと絵本

長男と読んだ絵本の記録

なきごえバス

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なきごえバス

えがしらみちこ

白泉社


○あらすじ紹介○

バスに乗りたい動物が、ワンワン!ニャーニャー!ケロケロ!と、なきごえでバスをよびとめます。


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○我が家の読みかた○

難聴児は擬音が苦手ときき、購入した絵本。

動物の鳴き声もわかりにくいのかな?

ごっこ遊びが盛り上がると、どんどんその世界に引き込まれて…子どもには、まるで本物に見えてくるようです。


ダンボール箱が、いつのまにか本物のバスに!


ダンボール箱、秘密基地や宇宙船へと万能に変化するものだから…「捨てないで!」と言われ、狭いリビングにドーーーンと鎮座。中々の存在感です泣

ふねなのね

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ふねなのね

中川ひろたか文

100%ORANGE絵

ブロンズ新社

○あらすじ紹介○

ダンボールが1つあれば

ふね なのね

船で川をくだっていくと…

あ、ワニ!隠れなきゃ

わぁすごい波〜

ドキドキ冒険の旅がはじまります


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○我が家の読みかた○

ダンボール箱が活躍!お風呂で船ごっこをして、ザブザブ大波〜も楽しかったです。


シリーズが3冊どれも可愛くておすすめ。



三びきのやぎのがらがらどん

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三びきのやぎのがらがらどん

マーシャ・ブラウン え

せた ていじ やく

ノルウェーの昔話


○あらすじ紹介○

3びきのヤギの がらがらどん がおりました。

3匹が橋を渡って草を食べに行こうとすると、

恐ろしい怪物のトロルが、ヤギたちを食べようと待ち構えています。無事に橋を渡れるのでしょうか…


○我が家の読みかた○

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おばけ や暗闇が怖くなると、ドキドキする絵本がいっそう楽しくなります。


長男を膝にのせて「がらがらどん」を読むと、身を硬らせ 自分がヤギになったかのように怖がっていました。


がらがらどん を読んだきっかけは、お友達が「保育園でこの絵本の劇をした」ときいたから。


うちでも劇をしてみたいね〜と購入しました。


ソファを橋にみたてて、トロルママが背もたれの裏から現れると、大はしゃぎ。 がらがらどん⇆トロルを交代して楽しく遊べます。


トロルに見つからないように「静かに行く!」と言っていた長男が、やっぱり物足りなくなって「…トロルさーん」と戻って来た時には、笑えましたね〜笑。見つかりたいのね。

はがぬけた

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はがぬけた

中川ひろたか作

大島妙子絵 

PHP研究所


○あらすじ紹介○

夕飯の時、ガリッと石みたいな物をかんだ僕。


口からだすと、グラグラしていた歯だった。


抜けた歯は乳歯、新しく生えてくる歯は永久歯、ということ。


日本と外国の 歯の生えかわり(抜けた歯)に関する言い伝えetc.


歯の生えかわり は子どもにとって一大事!

読むと、もっと、心待ちになるかも…な

一冊です。


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○我が家のよみかた○

長男が病院でレントゲンをとった時に、思わぬ物が写っていました。


上の歯の乳歯の上に、大きな永久歯!


歯はグラグラしていないけれど、大人の歯が

ちゃんとスタンバイしていました。


レントゲンに大人の歯が写ってたね。歯って生えかわるんだよ?知ってる?


得意げに話す母に


知っているよ!○○ちゃんは歯がグラグラしていいるって!△△ちゃんは、もう大きい大人の歯が生えたって


さらに得意げに返す長男。


なるほど、年長さんが教えてくれたのね。

長男が通う子ども園は縦割りクラス。

年少〜年長まで1クラスで毎日一緒に過ごします。


年長さん達が、歯がグラグラしたり、歯が抜けると、年少・年中さんに見せてくれるそうです。


お兄さんお姉さんに憧れて、いろいろなことに

チャレンジした長男。


歯がグラグラして生えかわる頃、今度は君が

カッコいいお兄さんになるんだよ。

今週のお題「暑すぎる」夏にぴったりな、

ひんやり美味しいおやつの絵本

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かき氷

樺山祐和さく

福音館書店


○あらすじ紹介○

かきごおりをつくろう

れいとうこで つくった こおりを

かきごおりきに ぽんと いれる


冷たくて甘いかき氷。

溶けないように急いで作って、

これまた溶けないように急いで食べる。


そんな大忙しのおやつ かき氷をゆっくり眺めると、なんとも魅力的。


またまた 食べたくなってしまうのです。


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○我が家の読みかた○

かき氷を作って食べる。

ありふれた日常の景色をゆっくり眺めてみる、そんな絵本です。


私は本好きですが、作文は本当に苦手で…

難聴児の言葉の習得には『絵日記』…もう絶望感しかありませんでした。


かき氷を作った日は、こんな感じになっちゃいます。

かき氷を作りました。

冷たくて美味しかったです。

たかが かき氷、されど かき氷。書く人が変わると、かき氷を作る楽しさや、一口食べるとスーと汗がひくようなヒンヤリ感。

かき氷を作った時の空気が伝わってくるんです。


身近なモノがテーマの絵本は、日常の出来事を伝える言葉のアイデアが沢山詰まっています。


氷は冷凍庫で作るんですよね。

冷蔵庫の一部だけど、氷を作るのは冷凍庫。当たり前だと思っていたことを改めて教えようとすると、頭がこんがらがっちゃいますね


スーホの白い馬

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スーホの白い馬

作:大塚 勇三

絵:赤羽 末吉出版社

福音館書店


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○あらすじ紹介○

モンゴルの草原に住む、貧しい羊飼いスーホ。ある日、白い仔馬を拾い大切に育てます。

ある時、殿さまが競馬大会を開くことになりました。なんと、1等をとったものは殿さまの娘と結婚できるというのです。

スーホは立派に成長した白馬と競馬大会に挑みますが…



○我が家の読みかた○

8月の終戦の日。長男と読む絵本が思いつきませんでした。


少しでも 命について考えるきっかけになれば…と思い読んだ絵本です。


昔むかし、小学校の教科書で読んだ時は ただただ殿さまの傍若無人な振る舞いに腹が立った記憶しかなかったのです。


それが長い月日を経て、絵本で読むと少し印象が違いました。


教科書は当然 文字の間がぎゅっと詰まっているので、畳み掛けるように、階級社会の理不尽さや命を奪われる悲しみばかりが強調されてしまって…


絵本で読む方が、スーホと白馬の絆や、辛い出来事が起きても共に生きていく力強さ、希望の光のようなモノが見える気がしました。


絵本は絵の素晴らしいさもさることながら、行間の間が良いなぁとしみじみ。


絵本の感想は、きかないスタイル。

長男が何を思ったかは分かりません。


何日か経った日、食事中に一向に箸が進まない長男。


どうしたのか問うと


どうしたら、白馬が死ななかったか考えていたんだ


ポツリと呟きました

にんじんだいこんごぼう

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にんじんだいこんごぼう

植垣歩子

福音館書店

○あらすじ紹介○

むかし むかし  大根、人参、ゴボウは真っ白だったとさ。 どうして今の色になったかと言うとね


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○我が家の読みかた○

長男2歳、少し長いお話を聞けるようになった頃に読みました。


子育て中ってママはゆっくり湯船につかれないじゃないですか(;_;)いっつもカラスの行水!


それを見た長男「それで ママ(ごぼう)はくろいまま」ですって!


長男は『あ、絵本と一緒だ!』と嬉しくなったんでしょうね。君は白くてツヤツヤの大根さんのように綺麗よ!


日常と絵本がリンクする部分があると、面白いなぁとしみじみ思います。